債券の基本について

自己紹介

今回は債券の超基本部分について記載していきたいと思います。

この記事に書いてあること

  • 債券とは:発行体が資金を借りるために発行する有価証券。
  • 債券の種類:利払い方法、発行体等によって区分される。
  • 利率の決定要素:通貨、期間、発行体、格付けの4要素によって基本は決定する。

債券とは

債券とは、国や企業などの発行体が資金を借りるために発行する有価証券の事を指します。

投資家は発行体にお金を貸す代わりに発行体から利子を受け取ることができます。
満期を迎えると基本的に元本が返ってくる事が大きな特徴です。(倒産や破産等により元本が返ってこない事もあります。)
また、満期を待たずに途中売却を行い換金することが可能な債権もあります。

債券の種類

利払い方法による区分

利付け債

定期的な利払いがあり、満期時には額面を受け取る事ができます。

購入時に1万円(額面)で購入し、満期時に1万円(額面)が返ってきます。
利子は半年事に支払われる場合は以下のイメージになります。

割引債

定期的な利払いがなく、額面より低い(割り引かれた)価格で発行され、満期時には額面を受け取ることができます。
そのため、満期時の受け取る金額から発行時に購入した金額を差し引いた分が受け取る利子分となります。

発行体による区分

発行体により債権の呼び方が下記のように変わってきます。
下記で紹介したものは代表的なもので様々な呼び名の債券があります。

その他

新発債と既発債

発行体が新たに発行する債券を新発債と言います。
既に発行され、投資家の間で取引がされている債券を既発債と言います。

担保付社債と劣後債

上記で紹介したい一般社債の他で目にする社債として、担保付社債と劣後債というのを見かけると思われるので紹介いたします。

利率の決定要素

これまでは、債券の仕組みと債券の種類について記載しました。
上記で出てきた利率を決定する代表的な4つの要素を紹介します。

  • 通貨
  • 期間
  • 発行体
  • 格付け

そして、上記4つの要素は以下表のように利率へ影響を与えます。

通貨

1つ目の要素は通貨です。
通貨を発行している国の金利によって債券の利率は大きく変動します。
日本のように利率が低い国では、債券の利率も低くなります。
逆にブラジル等のように利率が高い国では、債券の利率が高くなります。

期間

2つ目の要素は期間です。
期間が短い方が利率が低く、期間が長い方が利率が高くなるのが基本的な動きとなります。

発行体

3つ目の要素は発行体です。
債券を発行する発行体の信用度が高いと利率が低く、信用度が低いと利率が高くなります。
これは、信用度が高い方が元本の返却可能性が高くなるのでイメージが付きやすいですね。

格付け

最後は格付けです。
格付けとは、格付けを行う調査機関が対象の発行体の財務基盤や経済状況等を調査しランクを付けを行い信用力を示している指標の事です。

ランクにはAAA,AA,A,BBB等があり、BBB以下(BB,C等)はハイイールド債と呼ばれ投資リスクが高くなる一つの基準として認識されています。

基本的には上記4つの要素により利率が決定しています。

今回は債券について記載しました。

また次回もよろしくお願いします。

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